エンジニア転職で年収アップする人にはどんな特徴がある?経験者ITエンジニア向けに、転職市場で評価されやすい実務経験・設計・専門スキル・クラウド・リーダー経験や、年収アップを狙う転職のポイントを解説します。
「転職すればエンジニアの年収は上がる?」
「同じ経験年数なのに年収が高い人との違いは?」
「年収アップするために、どんな経験を積めばいい?」
エンジニアとして数年働いていると、転職をきっかけに年収アップを考えることがあります。
しかし、転職したからといって必ず年収が上がるわけではありません。
経験年数だけでなく、
使用技術
担当工程
専門性
チームでの役割
課題解決の実績
などによって、転職時の評価は変わります。
また、十分な経験があっても、その経験を職務経歴書や面接で伝えられなければ評価につながりにくい場合があります。
エンジニア転職で年収アップを狙うなら、「何年働いたか」ではなく「企業に何を任せられるか」を説明できることが重要です。
この記事では、エンジニア転職で年収アップする人の特徴や、企業から評価されやすい経験・スキルについて解説します。
経験者エンジニアの場合、転職によって年収アップを狙える可能性があります。
例えば現在の会社では、
年収450万円
だったとしても、これまで積んできた経験をより高く評価する企業が見つかれば、現在より高い条件を提示される可能性があります。
ただし、
現在の年収が低い=転職すれば必ず上がる
というわけではありません。
重要なのは、
現在の年収
と
転職市場での自分の評価
を分けて考えることです。
例えば同じ実務経験5年でも、
Aさん
Java経験5年
実装・テスト中心
Bさん
Java経験5年
Spring Boot経験4年
基本設計経験3年
AWS経験2年
コードレビュー経験
後輩育成経験
では、応募できる求人や任せられる仕事が異なる可能性があります。
年収アップを考えるなら、まず自分の経験が転職市場でどのように評価されるのか確認しましょう。
年収アップを狙ううえで重要なのが、担当できる仕事の範囲です。
開発エンジニアなら、
テスト
↓
実装
↓
詳細設計
↓
基本設計
↓
要件定義
などがあります。
例えば、
「Javaで実装できます」
だけでなく、
「Java/Spring Bootで基本設計から実装・テストまで担当できます」
となれば、任せられる仕事の範囲が広がります。
インフラエンジニアでも同様です。
監視
↓
運用・保守
↓
構築
↓
設計
↓
要件定義
と経験を広げることで、応募できるポジションも変わってきます。
年収アップを目指すなら、「今より一つ上の工程を経験する」という考え方がキャリアを作りやすくなります。
経験者エンジニアでは、
「自分は何ができるエンジニアなのか」
を説明できることが重要です。
例えば、
バックエンド
Java/Spring Boot
フロントエンド
TypeScript/React
インフラ
Linux/ネットワーク
クラウド
AWS/Azure
などです。
さまざまな技術を経験することも強みですが、
Java:少し
Python:少し
AWS:少し
React:少し
という状態より、
Java/Spring Bootを使ったバックエンド開発を5年間経験し、基本設計まで担当
と説明できる方が専門性を伝えやすくなります。
年収アップを目指すなら、自分の軸になる技術・領域を作りましょう。
現在の転職先で求められている技術を実務で経験していることも強みになります。
例えば、
・AWS
・Azure
・コンテナ
・CI/CD
・セキュリティ
・データ基盤
などです。
ただし、
「AWSを触ったことがあります」
だけでは、経験の深さが分かりません。
例えば、
AWS環境で開発した
のか、
AWS環境を構築した
のか、
AWSの設計まで担当した
のかでは、経験が異なります。
技術名だけではなく、実務でどこまで担当したかまで整理しましょう。
年収アップを目指す場合、設計や要件定義などの経験が評価材料になることがあります。
例えば、
・基本設計
・API設計
・DB設計
・インフラ設計
・要件整理
・顧客ヒアリング
・仕様調整
などです。
もちろん、すべてのエンジニアが上流工程へ進む必要はありません。
技術スペシャリストとして専門性を高めるキャリアもあります。
ただ、
技術+設計
技術+要件定義
のように担当できる範囲が広がると、転職先の選択肢を増やしやすくなります。
経験年数が増えると、自分の仕事だけでなくチームへの貢献も評価材料になります。
例えば、
・コードレビュー
・設計書レビュー
・新人教育
・後輩への技術支援
・タスク管理
・進捗管理
・チームリーダー
・PL
などです。
正式な役職がなくても問題ありません。
例えば、
「3名の若手エンジニアのコードレビューを担当した」
という経験もアピール材料になります。
マネジメント方向へキャリアを広げるなら、小さなリーダー経験から積み上げていきましょう。
年収アップする人は、
「何を担当したか」
だけでなく、
「そこでどんな価値を出したか」
を説明できることもポイントです。
例えば、
「Javaでシステムを開発した」
だけではなく、
「処理速度に問題があったためSQLを調査し、ボトルネックを特定して改善した」
という経験です。
ほかにも、
・テストを自動化した
・障害原因を分析した
・再発防止策を実施した
・開発フローを改善した
・レビュー方法を見直した
・手作業を自動化した
などがあります。
企業側から見ると、
入社後も課題を発見して改善できるか
を判断する材料になります。
年収アップを狙うなら、自分の市場価値を把握しておくことも重要です。
例えば、
現在:
年収450万円
Java経験5年
Spring Boot経験4年
基本設計経験2年
AWS経験2年
コードレビュー経験あり
という場合。
この経験を求める求人が、
年収500〜600万円
で複数あるなら、現在の会社と転職市場で評価に差がある可能性があります。
反対に、希望する年収帯の求人条件を満たしていないなら、
次に何を経験すればいいのか
が分かります。
転職活動は「会社を辞めるため」だけに行うものではありません。自分の経験がいくらで評価されるのか確認することも重要です。
経験者採用では、入社後にどの仕事を任せられるかが重要です。
開発なら、
・実装
・テスト
・不具合調査
・コード修正
・レビュー対応
インフラなら、
・サーバー構築
・ネットワーク構築
・クラウド構築
・障害対応
・運用改善
などです。
まずは自分の担当領域で、一定の仕事を任せてもらえる状態を目指します。
担当工程を広げることで、より上位のポジションを狙える可能性があります。
特に、
実装+基本設計
構築+インフラ設計
技術+要件定義
など、複数の工程を担当できることは強みになります。
年収アップを狙うからといって、すべての技術を学ぶ必要はありません。
例えば、
バックエンドに強い
クラウドに強い
セキュリティに強い
データ領域に強い
など、自分の軸を作ります。
そこから周辺領域へ経験を広げる方法があります。
マネジメント方向へ進む場合は、
リーダー
↓
PL
↓
PM
と役割を広げます。
重要なのは役職名だけではありません。
何人のチームだったのか。
どんなプロジェクトだったのか。
何を管理したのか。
どんな課題を解決したのか。
まで説明できるようにしましょう。
例えば、
1年目:テスト
2年目:テスト
3年目:テスト
4年目:テスト
と、希望するキャリアとは関係なく同じ仕事が続いている場合です。
経験年数が増えても、担当できる仕事が増えていなければ市場価値が大きく変わらない可能性があります。
重要なのは、
「去年より何ができるようになったか」
です。
「Java経験5年」
「AWS経験3年」
だけでは、何ができるのか分かりません。
例えば、
Java/Spring Bootを使用した業務システム開発を5年間経験。基本設計から実装・テストまで担当
と説明することで、経験の深さが伝わります。
現在年収400万円だから、
「自分の市場価値は400万円」
とは限りません。
逆に、現在の年収が高くても、転職市場で同じ条件を得られるとは限りません。
現在の給与と市場価値は分けて考えましょう。
例えば、
A社
年収600万円
仕事内容は現在とほぼ同じ
B社
年収570万円
基本設計
AWS
コードレビュー
リーダー経験を積める
という場合です。
転職直後だけならA社の方が高年収です。
しかし、3年後のキャリアではB社で積める経験が自分の希望に合う可能性もあります。
年収アップ転職では「今回いくら上がるか」だけでなく、「次の転職でも評価される経験を積めるか」まで確認しましょう。
SESで働いている場合も、転職によって年収アップを狙える可能性があります。
特に、
・開発経験
・基本設計
・クラウド
・インフラ設計・構築
・リーダー
・顧客折衝
などを経験しているなら、その経験を評価してくれる企業を探すことが重要です。
SESの場合は、
本人のスキル
だけでなく、
所属企業の給与制度
案件単価
商流
評価制度
などによって年収が上がりにくいケースもあります。
そのため、
「年収が低いから自分には市場価値がない」
と決めつけないことが重要です。
詳しくは、「SESの年収は低い?給料が上がりにくい理由と年収アップする方法」でも解説しています。
まず、
使用技術
経験年数
担当工程
プロジェクト規模
チームでの役割
顧客対応
成果
を整理します。
例えば、
Java:5年
Spring Boot:4年
基本設計:2年
AWS:2年
コードレビュー:2年
3名チームのリーダー:1年
という形です。
次に、
年収500万円
年収600万円
など、自分が目標とする年収帯の求人を確認します。
見るポイントは、
必須条件
歓迎条件
仕事内容
です。
複数の求人を比較すると、希望年収に必要な経験が見えてきます。
例えば、
現在:
Java開発5年
基本設計経験あり
希望求人:
Java開発経験
基本設計
AWS
リーダー経験
だった場合、
AWSとリーダー経験
が不足していることが分かります。
そこから、
「次にAWSを経験する」
「小規模チームのリーダーを担当する」
など、具体的なキャリアプランを作れます。
足りない経験が分かっても、すぐ転職する必要はありません。
例えば半年後に、
基本設計
AWS
リーダー
などを経験できるのであれば、その経験を積んでから転職する方法もあります。
一方、
今後も仕事内容がほとんど変わらない
のであれば、転職によって環境を変えることも選択肢です。
転職で重要なのは、
一番高い年収を提示する会社
だけを探すことではありません。
自分がこれまで積んできた経験と、企業が求めている経験が一致する会社を探します。
例えば、
Java+基本設計
AWS+インフラ設計
開発+PL
などです。
企業の求める経験と自分の強みが合えば、年収アップにつながる可能性があります。
転職では、良い経験を持っていても伝え方が弱ければ評価されにくくなります。
例えば、
変更前
Javaでシステム開発を5年間担当
だけでは、経験の深さが分かりません。
変更後
Java/Spring Bootを使用した業務システム開発に5年間従事。基本設計から実装・テストまで担当。直近1年間は3名の若手エンジニアへのコードレビューと技術支援を担当。
とすると、
技術
+
経験年数
+
担当工程
+
役割
が分かります。
さらに成果があるなら、
課題
↓
自分が行ったこと
↓
結果
まで整理します。
「何を経験したか」だけではなく、その経験によってどんな価値を出したかを伝えましょう。
年収アップは転職理由の一つになります。
ただし面接で、
「給料が低いので転職したいです」
だけでは、今後のキャリアが伝わりません。
例えば、
「現在は実装から基本設計まで経験しており、今後はより上流の工程やリーダー業務にも関わりたいと考えています。これまでの開発経験を活かしながら担当範囲を広げ、エンジニアとして市場価値を高めたいと考え転職を検討しています」
というように、
現在の経験
↓
転職理由
↓
次に経験したいこと
↓
将来のキャリア
をつなげます。
年収は重要ですが、キャリアアップとセットで説明すると転職理由を整理しやすくなります。
経験者エンジニアの場合、これまでの経験を高く評価する企業へ転職することで、大きく年収が上がるケースもあります。
テックゴーから提供されている転職成功事例では、
SES(PM)
年収500万円
↓
ITコンサル
年収900万円
+400万円
という事例があります。
また、
SES(バックエンド)
年収350万円
↓
プライムSIer
年収650万円
+300万円
という事例もあります。
さらに、
SES(開発)
年収520万円
↓
自社開発
年収750万円
+230万円
というケースもあります。
これらは個別の転職成功事例であり、同じ年収アップを保証するものではありません。
ただし、
現在の年収だけで自分の市場価値を決めない
という点は重要です。
現在の会社では評価されにくい経験でも、その経験を必要としている企業では評価が変わる可能性があります。
年収を上げたいからといって、すぐ会社を辞める必要はありません。
まず、
現在の経験
↓
応募できる求人
↓
想定される年収帯
↓
足りない経験
↓
今の会社で経験できるか
↓
転職した場合に積める経験
という順番で確認しましょう。
例えば、
現在年収450万円
Java経験5年
基本設計2年
AWS2年
レビュー経験あり
という人が、年収550〜650万円の求人条件を複数満たしているのであれば、転職市場を確認する価値があります。
一方、希望する求人でリーダー経験が求められているなら、現在の会社で半年〜1年経験してから転職する方法もあります。
年収アップのための転職では「今いくらもらっているか」より、「これまでの経験をどの企業が高く評価してくれるか」を確認することが重要です。
経験者エンジニア向けの求人については、「テックゴーの求人にはどんな企業がある?」でも紹介しています。
具体的な年収アップ事例については、「テックゴーの転職成功事例」も参考にしてください。
必ず上がるわけではありません。
現在の年収・実務経験・技術・担当工程・役割・応募先などによって変わります。
まず現在の経験でどの年収帯の求人を狙えるのか確認しましょう。
可能性はあります。
ただし、3年という年数だけでなく、その期間に経験した技術・担当工程・役割などが重要です。
必ず上がるわけではありません。
ただし、SESで積んだ開発・設計・クラウド・リーダーなどの経験を現在より高く評価する企業へ転職できれば、年収アップにつながる可能性があります。
必須とは限りません。
資格が評価される求人もありますが、経験者採用では実務経験も重要です。
資格だけでなく、実際に何を担当できるかを整理しましょう。
年収は重要な転職条件です。
ただし、入社時の年収だけでなく、仕事内容や今後積める経験も確認しましょう。
次の転職でも評価される経験を積めるかまで考えることが重要です。
エンジニア転職で年収アップを狙うなら、
担当工程
専門性
クラウド
設計・要件定義
リーダー
課題解決
市場価値
などを意識することが重要です。
ただし、スキルを増やし続ければ自動的に年収が上がるわけではありません。
自分の経験を必要としている企業へ転職することも重要です。
つまり、
① 評価される経験を積む
↓
② 自分の市場価値を確認する
↓
③ 経験を職務経歴書・面接で伝える
↓
④ その経験を高く評価する企業を探す
という流れです。
年収アップするエンジニアは、「スキルを増やすこと」と「そのスキルを評価してくれる環境を選ぶこと」の両方を意識しています。
現在の年収だけを見て、
「自分の市場価値はこのくらい」
と決める必要はありません。
まず自分の経験を棚卸しし、現在の経験ならどのような求人・年収帯を狙えるのか確認してみましょう。
そのうえで、転職するなら今回の年収アップだけでなく、3〜5年後にさらに市場価値を高められる会社かどうかまで比較することが大切です。