エンジニアなのに年収が上がらないのはなぜ?給与が上がりにくい7つの理由と、年収アップにつながるスキル・経験、転職を考える目安を経験者エンジニア向けに解説。今の会社に残るべきか迷っている人も参考にしてください。
エンジニアなのに年収が上がらないのはなぜ?給与が上がりにくい7つの理由と、年収アップにつながるスキル・経験、転職を考える目安を経験者エンジニア向けに解説。今の会社に残るべきか迷っている人も参考にしてください。
「エンジニアとして数年働いているのに年収がほとんど上がらない」
「できる仕事は増えているのに給料に反映されない」
「転職した方が年収は上がるのかな?」
実務経験を積んでいるのに年収が上がらないと、
このまま今の会社で働き続けていいのか
と不安になることがあります。
しかし、エンジニアの年収が上がらない原因は、単純にスキル不足だけとは限りません。
会社の給与制度や評価制度、担当している工程、現在のポジションなどが影響している場合もあります。
そのため、いきなり転職を決めるのではなく、まず「なぜ自分の年収が上がらないのか」を確認することが重要です。
スキルや役割が増えているのに年収が変わらない場合は、自分の問題だけではなく、現在の会社の給与・評価制度に原因がある可能性もあります。
この記事では、エンジニアの年収が上がらない7つの理由と、年収アップする方法、転職を考える目安について解説します。
エンジニアの年収は、単純な経験年数だけで決まりません。
主に、
技術スキル
実務経験
担当工程
専門性
役割
マネジメント経験
会社の給与制度
などによって変わります。
例えば同じ実務経験5年でも、
テスト・保守中心
年収400万円
Java/Spring Boot
基本設計
AWS
コードレビュー
小規模チームのリーダー経験あり
という場合、転職市場で評価されるポイントは異なります。
一方、Bさんのように経験を積んでいても、会社の給与テーブルによっては年収が大きく変わらない場合があります。
つまり、
年収が上がらない=市場価値が低い
とは限りません。
最初に確認したいのが、経験年数とスキルが一緒に伸びているかです。
例えば、
1年目:テスト
2年目:テスト
3年目:テスト
4年目:テスト
と同じ業務を続けている場合です。
もちろん、テストにも専門的なスキルがあります。
問題なのは、
「開発へ進みたい」
「設計を経験したい」
と思っているのに、何年も同じ業務から変わっていないケースです。
企業が経験者エンジニアを採用するときは、単純な勤続年数だけではなく、これまでに担当した業務やスキルも確認します。
「エンジニア歴5年」より、「5年間で何ができるようになったか」が年収アップでは重要です。
エンジニアにはさまざまな工程があります。
開発系なら、
テスト
↓
実装
↓
詳細設計
↓
基本設計
↓
要件定義
インフラ系なら、
監視
↓
運用・保守
↓
構築
↓
設計
↓
要件定義
などです。
すべての人が上流工程を目指す必要はありません。
しかし、年収を上げたい場合は、現在より担当できる仕事の範囲を広げることも一つの方法です。
例えば、
「Javaで実装できる」
だけでなく、
「Java/Spring Bootで基本設計から実装・テストまで担当できる」
となれば、応募できる求人も変わってきます。
幅広い技術を経験することは強みになります。
一方で、
どの技術も少し触っただけ
という状態になると、自分の強みを説明しにくくなります。
例えば、
Java:少し
Python:少し
AWS:少し
React:少し
という状態より、
Java/Spring Bootを使ったバックエンド開発を4年間経験し、基本設計から実装まで担当
と説明できる方が、専門性は伝わりやすくなります。
年収アップを目指すなら、
「自分は何ができるエンジニアなのか」
を明確にしておきましょう。
実務経験が長くなるにつれて、
自分の担当業務をこなす
だけでなく、
チームへどう貢献できるか
もキャリアの材料になります。
例えば、
・コードレビュー
・後輩育成
・進捗管理
・タスク管理
・顧客との調整
・チームリーダー
・PL
・PM
などです。
必ず管理職になる必要はありません。
技術スペシャリストを目指す方法もあります。
ただし、マネジメント方向へ進みたいのであれば、早い段階から小さなリーダー経験を積んでおくことが重要です。
ここは見落としやすいポイントです。
自分のスキルが上がっても、会社の給与制度そのものに限界がある場合があります。
例えば、
入社時:年収400万円
3年後:年収420万円
5年後:年収440万円
というように、毎年少しずつしか昇給しない給与制度になっているケースです。
本人が、
基本設計
AWS
コードレビュー
後輩育成
まで担当できるようになっても、給与テーブルが変わらなければ大幅な年収アップは難しいことがあります。
仕事のレベルが上がっているのに給与がほとんど変わらないなら、「自分のスキル」ではなく「会社の給与制度」も確認しましょう。
会社によって評価されるポイントは異なります。
例えば、
・売上
・案件単価
・資格
・技術力
・顧客評価
・マネジメント
・勤続年数
などです。
自分では、
「技術力が上がった」
「後輩を育成した」
「現場から高く評価された」
と思っていても、それが会社の昇給基準に含まれていなければ、給与に反映されにくい場合があります。
まずは、
何を達成すれば昇給するのか
を確認してみましょう。
評価基準が分からない場合は、上司との面談などで確認する方法があります。
エンジニアの年収を考えるうえで重要なのが、社内評価と市場評価は同じではないということです。
例えば、
現在年収:450万円
だったとしても、
同じような経験を求める求人が、
年収500〜600万円
で複数募集されている場合があります。
反対に、
現在は高い給与をもらっていても、転職市場では同じ条件の求人が少ないケースもあります。
そのため、
現在の年収=自分の市場価値
とは限りません。
実際の求人と比較して判断する必要があります。
年収アップを目指すなら、どのような経験が評価されているかを意識することが重要です。
例えば、
実装だけ
ではなく、
基本設計
↓
詳細設計
↓
実装
↓
テスト
まで担当できる。
さらに、
要件定義
まで経験している。
このように担当できる範囲が広いと、応募できるポジションも増やしやすくなります。
例えば、
Java/Spring Bootのバックエンド
AWSの設計・構築
セキュリティ
データ基盤
などです。
「何でも少しできる」だけではなく、
この領域なら任せられる
という強みを作ることがポイントです。
経験者エンジニアでは、
・顧客折衝
・コードレビュー
・後輩育成
・リーダー
・PL・PM
などもキャリアの材料になります。
技術とこうした経験を組み合わせることで、より広いポジションを検討できます。
最初にやりたいのが、自分の市場価値を確認することです。
例えば、
実務経験5年
Java:5年
Spring Boot:4年
基本設計:2年
AWS:2年
レビュー経験あり
という状態なら、この経験でどのような求人を狙えるのか確認します。
求人を見ることで、
現在の年収
と
転職市場で提示されている年収
を比較できます。
すぐに転職する必要はありません。
まず、
「何をすれば年収が上がるのか」
を会社に確認します。
例えば、
基本設計を担当する
資格を取得する
リーダーになる
評価ランクを上げる
など、具体的な条件が分かれば、その会社で年収アップを目指せる可能性があります。
今後のキャリアを考えて、
次にどんな経験を積むか
を決めます。
例えば、
実装中心なら設計。
運用中心なら構築。
設計経験があるなら要件定義。
メンバー経験が長いならリーダー。
というように、現在の経験から一段広げていきます。
市場価値を高める方法は、上流工程だけではありません。
技術を深く伸ばすキャリアもあります。
例えば、
バックエンド
クラウド
セキュリティ
データ
AI
など、自分の得意領域を作ります。
技術スペシャリストとして年収アップを目指す方法もあります。
現在の会社で、
・昇給幅が小さい
・評価制度が変わらない
・希望する仕事を経験できない
・上のポジションが空いていない
という場合は、環境を変えることも選択肢です。
転職では、
これまで積んできた経験を必要としている企業
を探すことが重要です。
年収が上がらないからといって、すぐに転職する必要はありません。
ただし、次のような状態が続いているなら、一度転職市場を確認してもよいでしょう。
スキルや担当業務が増えているにもかかわらず、数年間ほとんど給与が変わっていない場合です。
まずは会社の評価制度を確認しましょう。
そのうえで、
今後も大きな昇給が期待できない
のであれば、転職市場との比較を考えます。
1〜2年以上、
同じ工程
同じ役割
同じ技術
だけを続けていて、希望するキャリアへ進めない場合です。
現在の仕事が将来のキャリアにつながっているか確認しましょう。
例えば、
入社時:
実装のみ
現在:
基本設計
AWS
コードレビュー
新人育成
まで担当できるようになった。
それでも給与がほとんど変わらないのであれば、会社の評価制度とのミスマッチが考えられます。
「クラウドを経験したい」
「自社サービス開発をしたい」
「上流工程へ進みたい」
と思っていても、現在の会社ではその機会がない場合です。
今後も経験できる見込みがなければ、環境を変える方法があります。
現在の仕事を続けた先に、
リーダー
PL
PM
技術スペシャリスト
などのキャリアが見えない場合です。
3年後にどんな仕事をしているかイメージできるか確認してみましょう。
自分と近い経験を求める求人を確認したときに、
仕事内容
年収
キャリア
の条件が現在より良い求人が複数ある場合です。
もちろん求人票の年収がそのまま提示されるとは限りません。
しかし、自分の市場価値を判断する材料にはなります。
転職するか迷ったときに使いやすい判断基準です。
今の会社にあと3年いたら何ができるようになるか?
を考えてみましょう。
例えば、
基本設計を経験できる。
PLになれる。
AWS設計を経験できる。
年収が100万円上がる可能性がある。
など、具体的なメリットがあるなら残る選択肢があります。
反対に、
仕事内容も年収も3年後とほとんど変わらない
と予想されるなら、転職市場を確認する意味があります。
転職を考える目安は「今が嫌か」だけではありません。「今の会社にあと3年いたとき、自分の市場価値が上がっているか」で考えてみましょう。
年収は転職理由として重要な要素です。
しかし、
年収だけ
で転職先を決めるのは注意が必要です。
例えば、
現在年収450万円
↓
転職後550万円
仕事内容は現在とほぼ同じ
現在年収450万円
↓
転職後520万円
基本設計・AWS・リーダーを経験できる
という2社があったとします。
転職直後だけならA社の方が高年収です。
しかし3年後の市場価値まで考えると、B社で積める経験が自分の希望するキャリアにつながる可能性もあります。
そのため、
年収
+
仕事内容
+
積める経験
+
3年後の市場価値
で比較することが重要です。
SESの場合は、さらに確認したいポイントがあります。
それが、
案件
単価
商流
評価制度
給与への還元方法
です。
SESではエンジニア本人のスキルだけでなく、所属会社のビジネスモデルや案件によっても給与が変わります。
そのため、
スキルアップしているのに年収が上がらない
場合は、
「自分の市場価値が低い」
と決めつける必要はありません。
現在の会社で希望する年収・キャリアを実現できない場合は、
自社開発
プライムSIer
社内SE
別のSES
なども比較してみましょう。
詳しくは、**「SESの年収は低い?給料が上がりにくい理由と年収アップする方法」**でも解説しています。
経験者エンジニアの場合、これまでの経験を現在より高く評価してくれる企業へ転職することで、年収が上がるケースがあります。
テックゴーから提供されている転職成功事例では、
SES(PM)
年収500万円
↓
ITコンサル
年収900万円
+400万円
という事例があります。
また、
SES(バックエンド)
年収350万円
↓
プライムSIer
年収650万円
+300万円
という事例もあります。
さらに、
SES(開発)
年収520万円
↓
自社開発
年収750万円
+230万円
という例もあります。
これらは個別の転職成功事例であり、同じ年収アップを保証するものではありません。
重要なのは、
「転職すれば年収が上がる」と考えるのではなく、自分の経験をより高く評価してくれる企業があるかを確認することです。
年収が上がらないと、
「とりあえず転職しよう」
と考えたくなるかもしれません。
しかし、最初にやるべきなのは退職ではありません。
まず、
① 実務経験年数
② 使用技術
③ 担当工程
④ 専門性
⑤ チームでの役割
⑥ マネジメント経験
⑦ 成果・改善経験
を整理します。
例えば、
Java経験5年
Spring Boot経験4年
基本設計2年
AWS経験2年
コードレビュー経験あり
後輩2名の育成経験あり
という状態なら、その経験で応募できる求人を確認します。
そこで、
現在年収450万円
に対して、
自分の経験を求める求人が、
500〜600万円前後
で複数見つかるのであれば、転職を検討する材料になります。
経験者エンジニア向け求人については、「テックゴーの求人にはどんな企業がある?」でも紹介しています。
年収アップの具体例を確認したい場合は、「テックゴーの転職成功事例」も参考にしてください。
スキルだけが原因とは限りません。
担当工程・専門性・役割に加えて、会社の給与テーブルや評価制度などが影響している場合があります。
まず「自分の市場価値」と「現在の会社での評価」を分けて考えましょう。
「○年間なら必ず転職」という基準はありません。
昇給していなくても、将来につながる経験を積めている場合があります。
反対に、給与も仕事内容も数年間変わっていないなら、求人を確認して現在の市場価値と比較してみましょう。
転職によって年収が上がるケースはありますが、必ず上がるとは限りません。
現在の会社で昇給できる可能性と、転職した場合の想定年収・仕事内容を比較して判断しましょう。
経験年数だけでは決まりません。
使用技術・担当工程・専門性・役割・マネジメント経験なども年収に影響します。
必ずしも同じではありません。
転職直後に年収が上がっても、新しい経験を積めない環境であれば、その後のキャリアが伸びにくくなる可能性があります。
年収だけでなく、今後積める経験まで確認しましょう。
エンジニアの年収が上がらない理由には、
① 経験年数だけ増えている
② 担当工程が変わっていない
③ 専門性が身についていない
④ リーダー・マネジメント経験がない
⑤ 会社の給与テーブルに限界がある
⑥ 評価制度と自分の成果が合っていない
⑦ 現在の会社と転職市場で評価に差がある
などがあります。
まず確認したいのは、
年収が上がらない原因が自分にあるのか、それとも現在の会社にあるのか
です。
スキル不足なら、次に必要な経験を積む。
会社の給与制度が原因なら、昇給条件を確認する。
それでも年収アップが難しいなら、転職市場を確認する。
この順番で考えると判断しやすくなります。
できる仕事が増えているのに年収が変わらないなら、一度「今の会社での評価」と「転職市場での評価」を比較してみましょう。
今すぐ転職する必要はありません。
まず現在の経験でどんな求人を狙えるのかを確認し、年収・仕事内容・3年後の市場価値まで比較したうえで、今の会社に残るか転職するかを判断しましょう。