SESを辞めたい経験者エンジニア向けに、転職を考えるタイミングや辞める前に確認したいこと、SESから自社開発・プライムSIer・社内SEなどへ進むキャリアの選択肢を解説します。
「SESを辞めたいけど、今転職していいのか分からない」
「もう少し経験を積んでから転職した方がいい?」
「SESを辞めた後は、どこに転職すればいい?」
客先常駐で経験を積んでいると、このように今後のキャリアで悩むことがあります。
特に実務経験が2〜3年ほどになると、開発・インフラ・運用などの経験が蓄積される一方で、「このまま同じ案件を続けて市場価値が上がるのか」と不安になることもあるでしょう。
SESを辞めるべきかは、単純な在籍年数だけでは判断できません。
「今の会社が嫌だから」だけで転職するのではなく、現在の環境で今後身につく経験と、次の会社で得たい経験を比較することが重要です。
この記事では、SESを辞めたい経験者エンジニアに向けて、転職を考えるタイミングと次のキャリアの選び方を解説します。
SESを辞めたい理由は人によって異なりますが、経験者エンジニアでは次のような悩みが出やすくなります。
実務経験や担当業務が増えているにもかかわらず、給与がほとんど変わらない場合があります。
特に、
「設計まで担当できるようになった」
「後輩をフォローするようになった」
「クラウド環境も扱えるようになった」
など、以前よりできることが増えているのに評価へ反映されていない場合は、現在の会社の評価制度を確認してみましょう。
「開発をやりたいのにテスト案件が続く」
「AWSを経験したいのにオンプレ案件ばかり」
「上流工程へ進みたいのに運用・保守から変わらない」
このような状態が長く続く場合も、キャリアを見直すきっかけになります。
実際、現在の検索上位でも「希望する案件や技術領域に入れない」「同じスキルセットが続いている」といった状況が、キャリアを見直すサインとして挙げられています。
SESでは勤務先やチームが案件によって変わることがあります。
さまざまな環境を経験できるメリットがある一方、
定期的に職場が変わる
自社への帰属意識を持ちにくい
案件ごとに人間関係を作り直す
自分で案件を選べない場合がある
といった点を負担に感じる人もいます。
経験を積むにつれて、
「自社サービスに関わりたい」
「要件定義や設計へ進みたい」
「プライム案件に携わりたい」
など、目指したいキャリアが明確になるケースもあります。
これは単なる不満ではなく、キャリアアップを考え始めたサインともいえます。
「SESは3年働かないと転職できない」と決まっているわけではありません。
現在の検索上位でも、勤続年数だけで転職時期を決めるのではなく、経験やキャリアによって判断する考え方が見られます。
重要なのは年数よりも、
どんな案件を経験したか
どの工程を担当したか
どんな技術を使ったか
どんな成果を出したか
です。
例えば同じ実務経験3年でも、「テストのみ」と「基本設計から実装まで経験」では転職時の評価ポイントが変わります。
入社時より明らかにスキルが上がっているのに年収がほとんど変わらない場合は、一度転職市場での評価を確認してみる価値があります。
ただし、
「SESだから年収が低い」
と一括りにはできません。
現在の会社の給与制度、案件単価、担当工程、保有スキルなど複数の要素を確認する必要があります。
同じような業務を長期間繰り返している場合は注意が必要です。
例えば、
運用・監視
↓
構築
↓
設計
と経験を広げたいのに、何年も監視業務から変わらない。
あるいは、
テスト
↓
実装
↓
詳細設計・基本設計
へ進みたいのに、担当工程が変わらない。
このような場合は、現在の会社で希望する経験を積める可能性があるのか確認してみましょう。
まずは営業担当や上司へ希望を伝えることが大切です。
それでも、
「希望案件がない」
「次も同じような案件しか紹介されない」
という状態が続くなら、会社が持っている案件と自分のキャリアが合っていない可能性があります。
会社への不満だけではなく、「この会社にあと2〜3年いたとき、どんな経験が増えているか」を考えてみましょう。
SES特有のタイミングとして、案件終了や契約更新があります。
プロジェクトが一区切りついたタイミングは、それまでの経験や成果を整理しやすく、次のキャリアを考えるきっかけにもなります。検索上位でも、案件終了は転職を検討しやすい時期として扱われています。SES Laboratory
ただし、案件の終了まで転職活動そのものを待つ必要はありません。
在職中から情報収集を始め、入社時期を調整する方法もあります。
「SESを辞めたい」と感じたからといって、必ず転職した方がいいわけではありません。
例えば、
希望する案件への異動が決まっている
これから設計・構築など新しい工程を経験できる
明確な昇給制度がある
現在の案件で市場価値につながる経験を積めている
のであれば、現在の環境で経験を積む選択肢もあります。
大切なのはSESにいるか辞めるかではなく、自分が目指すキャリアに近づいているかです。
SESで実務経験を積んでいるなら、その経験を活かせる転職先はいくつか考えられます。
自社でWebサービスやアプリなどを開発・運営する企業です。
一つのサービスへ継続的に関わりたい人に向いています。
一方、「自社開発」という名称だけで判断せず、
担当工程
技術スタック
開発体制
エンジニアの役割
まで確認することが重要です。
顧客から直接システム開発を受注する立場の企業へ転職する選択肢もあります。
SESで設計・開発・インフラ構築などを経験している場合、その経験を活かして上流工程を目指せる可能性があります。
例えば、テックゴーから提供されている転職成功事例には、
SES(バックエンド)
年収350万円
↓
プライムSIer
年収650万円
という事例があります。
これは個別の転職事例であり、同じ年収アップを保証するものではありませんが、SESで得た経験を次のキャリアへつなげた一例です。
事業会社の情報システム部門などで働く選択肢です。
社内システムの運用だけでなく、企業によっては、
システム企画
ベンダー管理
セキュリティ
インフラ
DX推進
など幅広い業務があります。
仕事内容が企業によって大きく異なるため、求人内容の確認が重要です。
「SESを辞める=SES以外へ転職する」とは限りません。
現在より、
希望案件を選びやすい
還元や評価制度が明確
上流工程へ進める
希望技術を経験できる
SES企業へ転職する方法もあります。
客先常駐そのものではなく、現在の会社の案件や評価制度に不満がある場合はこちらも選択肢になります。
十分な実務経験と専門スキルがあるなら、フリーランスエンジニアという働き方もあります。
ただし、会社員とは異なり、案件獲得・収入の変動・税金・社会保険なども自分で管理する必要があります。
「年収が高そうだから」だけで決めず、働き方全体を比較しましょう。
いきなり退職届を出す必要はありません。
まずは次の順番で整理してみましょう。
① SESを辞めたい理由を書き出す
↓
② これまでの実務経験を棚卸しする
↓
③ 次に経験したい仕事を決める
↓
④ 転職市場で自分の経験がどう評価されるか確認する
↓
⑤ 求人を比較する
↓
⑥ 転職先が決まってから退職時期を調整する
特に重要なのが②です。
「Javaを3年使った」だけではなく、
Java/Spring Bootを使用
→ 基本設計・詳細設計・実装・テストを担当
→ 5人チームで○○機能を担当
というように、技術+工程+役割+成果まで整理すると転職活動でも伝えやすくなります。
転職先を選ぶときに最も避けたいのが、
「とにかくSES以外ならどこでもいい」
という考え方です。
自社開発へ転職しても、希望する技術を使えない可能性はあります。
SIerへ転職しても、必ず上流工程を担当できるとは限りません。
だからこそ、
SESを辞めたい理由
↓
次の会社で解決したいこと
をセットで考えましょう。
求人票では、
「開発エンジニア」
「クラウドエンジニア」
など大きな職種名しか分からないことがあります。
面接では、
担当予定の工程
使用技術
配属チーム
プロジェクト例
入社後に期待される役割
キャリアパス
まで確認しましょう。
実務経験が2年以上あるエンジニアなら、転職を決める前に現在の市場価値を確認する方法があります。
ITエンジニア向け転職サービスなら、
「今の経験ならどんな求人を狙えるのか」
「自社開発やプライムSIerへ行ける可能性はあるのか」
「現在の年収は市場と比べてどうなのか」
といった点を相談できます。
転職サービスへ相談したからといって、必ず転職する必要はありません。
まず求人や想定年収を確認して、今の会社に残るか転職するかを比較するために利用する方法もあります。
経験者エンジニア向けの転職支援について詳しく知りたい方は、関連記事の「テックゴーとは?」や「テックゴーの求人にはどんな企業がある?」も参考にしてください。
「○年働けば辞めるべき」という一律の基準はありません。現在の検索上位でも、単純な勤続年数ではなく、経験内容やキャリアによって判断する考え方が確認できます。
実務年数だけではなく、担当工程・技術・成果と、今後積める経験を基準に考えましょう。
1年だから必ず早いとは限りません。ただし、短期間で転職する場合は「なぜ転職するのか」「その1年間で何を経験したのか」を説明できるようにしておくことが重要です。
可能性はあります。ただし、企業によって求める技術や経験が異なります。現在の経験と求人要件を比較し、不足するスキルがあれば転職活動と並行して補いましょう。
転職活動自体は案件終了まで待つ必要はありません。退職時期については雇用契約や就業規則を確認し、自社と調整しましょう。SESからの転職では案件や契約更新のタイミングを意識する解説も多く見られます。
SESを辞めたいと感じる理由には、
年収が上がらない
希望する案件に入れない
スキルアップできない
客先常駐が合わない
自社開発へ行きたい
上流工程へ進みたい
などがあります。
ただし、SESだからという理由だけで転職を急ぐ必要はありません。
重要ポイント
判断基準は「SESかどうか」ではなく、今の環境で自分が目指すエンジニアへ近づけるかどうかです。
まず現在の経験を棚卸しして、自社開発・プライムSIer・社内SE・別のSES・フリーランスなど、次の選択肢を比較してみましょう。
今すぐ退職するのではなく、先に求人や市場価値を確認してから判断することで、「SESを辞めること」がゴールではなく、年収・スキル・キャリアを一段上げるための転職にしやすくなります。